今年6月のウエールズ代表豪州遠征でも存在感を見せたリディエイト
(撮影:Yasu Takahashi / Nichigo Press)
今年のシックスネーションズ(欧州6カ国対抗戦)でウエールズ代表の4年ぶりの全勝優勝に貢献し、大会最優秀選手に選ばれたFLダン・リディエイトが、所属するニューポート・グウェント・ドラゴンズでの試合で足首を骨折し、長期離脱する可能性が出てきた。11月から始まる南半球勢とのテストマッチは欠場が濃厚で、最悪の場合は、来年のシックスネーションズ、そして、6月にオーストラリア遠征を行うブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズの選考にも影響を及ぼすかもしれない。
24歳のリディエイトは、9月28日のエディンバラ戦(ラボダイレクト・プロ12)で、前半3分に左足首を痛め、退場。ニュースサイト『BBC』によれば、病院で脱臼骨折が確認され、30日に手術を受ける予定だという。
19歳だった2007年11月には、ハイネケンカップのペルピニャン戦で首の骨折という、選手生命が危ぶまれるほどの大怪我を経験したリディエイト。しかし見事に復活し、2009年11月に代表デビュー以来、27キャップを獲得してきた。そして、4強入りを果たした昨年のワールドカップでは、持ち味であるタックル力を存分に発揮し、世界クラスのプレーヤーであることを証明した。
ハイレベルなラグビーシーンで、最も運動量が豊富なバックローのひとりであり、万全な状態であれば、ウエールズ、イングランド、スコットランド、アイルランドのトップ選手によって4年に一度結成される「ブリティッシュ&アイリッシュ・ライオンズ」への選出は疑う余地がない。しかしながら、ライオンズのメンバーは来年4月に発表される可能性が高く、その前のシックスネーションズで十分なパフォーマンスを見せなければ、他の優れたライバルたちがリディエイトのポジションを奪うことも考えられる。
ちなみに、リディエイトの長期離脱を覚悟しなければならないウエールズ代表は、今年の11月と12月に、アルゼンチン代表、サモア代表、ニュージーランド代表、そしてオーストラリア代表と対戦する。