セルティックリーグで7季ぶりの優勝を目指すアルスターは、28日のカーディフ・ブルーズ戦で、4年ぶりに古巣へ戻ってきたアイルランド代表のトミー・ボウ(28歳)を右WTBで先発起用することを明らかにした。病気で長期療養していたため、公式戦でプレーするのは約半年ぶりとなる。
2010年のシックスネーションズ(欧州6カ国対抗戦)で大会最優秀選手に選ばれ、同年の国内表彰式でも主役だったボウは、昨年のワールドカップと今年のシックスネーションズでも中心選手として活躍していたが、高血圧を患っていることが発覚。検査の結果、左の腎臓の周囲に血腫(血のかたまり)が確認され、腎実質や動脈を圧迫していたため、4月に手術を受けていた。
若手有望株のひとりだったCTBネヴィン・スペンスが今月15日に不慮の事故で亡くなり、先週末のゼブレ戦は延期となっていたアルスターだが、ボウの復活とともに再スタートを切る。昨シーズンは欧州最強クラブを決めるハイネケンカップで準優勝しており、ファンの期待は高まっている。