セブンズ大国フィジー。昨季ワールドシリーズは、豪州、香港、イングランド大会で栄冠にキスをした
(撮影:Manuel Queimadelos / 写真提供:HKRFU)
セブンズ・ワールドシリーズで7季ぶりの総合チャンピオンを狙う7人制フィジー代表だが、同国ラグビー協会は18日、元セブンズスターのティモジ・ワイニンゴロ氏(47歳)を臨時ヘッドコーチに任命したと発表した。
本来の指揮官であるアリフェレティ・デリ氏はフィジーの軍隊に所属しており、フィジー軍事政権の民主化への取り組みや人権問題への対応に批判的なオーストラリアとニュージーランドが、フィジーのすべての軍関係者とその家族の入国を認めていないため、両国を舞台とする大会での代理ボスを必要とした。
今年7月末、3カ国の政府は凍結していた外交関係を修復させることで合意したことを発表したが、本当の雪解けまではもう少し時間がかかりそうだ。
よって、10月13日に開幕する今季ワールドシリーズ第1戦のゴールドコースト大会(オーストラリア)と、来年2月の第4戦・ウェリントン大会(ニュージーランド)は、フィジーはワイニンゴロ臨時ヘッドコーチのもとで戦う予定。
地元のクラブチームなどで指導歴は長いワイニンゴロ氏は、現役時代、1990年から92年にかけて香港セブンズ3連覇を果たした当時の7人制フィジー代表メンバーであり、15人制でもLO/FLとして活躍し、5キャップを持っている。