ラグビーリパブリック

トップリーグ3節 サントリー、東芝、ヤマハ、神鋼が全勝キープ

2012.09.16


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ひたむきに走るキヤノンのLOケーン・トンプソンとPR城彰
(撮影:松本かおり)


 


 


 ジャパンラグビートップリーグは16日までに第3節7試合すべてが終了し、サントリー、東芝、ヤマハ発動機、神戸製鋼が全勝をキープした。逆に、九州電力、リコー、NTTドコモはいまだ勝星をつかめていない。



 とはいうものの、3季ぶりに日本最高峰リーグへ復帰した九州電力は前節(サントリー戦)に続き、4強の常連とも言えるトヨタ自動車相手にも15−19と善戦し、7点差以内の敗戦により勝点1をものにしている。後半2分までに0−19と差を広げられたものの、FL吉上耕平がチャージ職人の業を発揮し、パワフルなダンプと化した新加入FWマシュー・ルアマヌが豪快に走り、トヨタ自動車を慌てさせた。



 トヨタ×九電と同じく、16日に愛知・瑞穂ラグビー場で行われた近鉄×NEC戦は、近鉄が3点リードで迎えた後半11分、途中出場の日本代表BK田村優がゴールラインを越え、NECが逆転。昨季トライ王のWTBネマニ・ナドロも続き、21−17でグリーンロケッツが今季初勝利を挙げている。



 栃木・足利市総合運動公園陸上競技場で行われた試合は、8トライを挙げたパナソニックが55−15で福岡サニックスを圧倒。その内の2本を挙げたWTB山田章仁は、3試合連続のトライ(計5本)で、スコアランキングのトップに立った。なおこの試合には、サクセスストーリーが似ている2人の世界的スター、LOブラッド・ソーン(サニックス)とCTBソニービル・ウィリアムズ(パナソニック)がともに先発出場。ラグビーリーグ界(13人制)で名を馳せ、15人制転向当初は慣れない舞台で厳しい批判を浴びながら、やがてファンの心をつかむような最高パフォーマンスでオールブラックスの中心選手となり、ワールドカップ優勝を遂げた英雄が、日本の地で初めて激突している。プレーオフ、もしくは日本選手権で、両雄が再び対峙することはあるか?



 15日の秩父宮では、初昇格のキヤノンが神戸製鋼に挑んだものの、前半に奪われた4トライが響き、ラスト40分間の追い上げは届かなかった。32−22で神戸製鋼の勝利。同日、同じ場所でプレーした東芝は、NTTドコモ相手に10トライ64得点で、スタジアムに集まった8238人の観衆を興奮させた。ドコモは3試合の総失点が早くも143(1試合平均:約47失点)と、ディフェンスが大きな課題となっている。



 ヤマハ発動機は地元にNTTコミュニケーションズを迎え、25−19で辛勝。ジュビロでインゴールに入ったのはCTBマレ・サウだけだったが、昨季のベストキッカー&得点王であるFB五郎丸歩が7本のショットを成功させ、20点を稼いだ。NTTコムは反則数が多かった。



 そして金曜のナイトゲームは、サントリーが37−19でリコーを降し、首位を守った。新加入のSO小野晃征は南アフリカ代表SHフーリー・デュプレアとのコンビネーションもますますよくなり、「マン・オブ・ザマッチ」を受賞している。


 

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