(ジョシュア・ストラウス)
南半球スーパーラグビーから降格となったライオンズ(南アフリカ)から、主力選手が流出し始めた。昨年の南ア国内選手権カリーカップで主将を務めて12年ぶりに優勝を遂げ、同大会最優秀選手に輝き、今年のスーパーラグビーでもチームをけん引してきたルースFWのジョシュア・ストラウスが、スコットランドのグラスゴー・ウォーリアーズと2015年5月末までの3年契約を結んだことが明らかになった。11日、両チームが発表した。
三菱重工相模原ダイナボアーズからグラスゴーに移籍していたトンガ代表NO8ヴィリアミ・マアフが、個人的理由により退団を希望したため、ダイナミックな力強いボールキャリアーとして評価が高いストラウスのもとへオファーが届いていた。
豊かなあごひげを蓄えた、野生的風貌も人気だった25歳のストラウスは、南ア代表歴がなく、3年後にはスコットランド代表入りも目標としている。2015年ワールドカップに向けてスコットラン協会はリクルートに力を入れており、同国の強豪エディンバラには同じ南アフリカ人のプロップ、WP・ネル(前チーターズ)が3年契約で加わったばかり。
一方、ライオンズは崩壊寸前だ。今年のスーパーラグビーで最下位だったため、来季から新規参入するサザン・キングスの替わりに降格が決定し、早くも5選手が去ってしまった。さらに、まだテストキャップは持っていないものの、南ア代表である22歳の若き司令塔エルトン・ヤンチースは、ストーマーズ(ウェスタン・プロヴィンス)への移籍が噂されており、他の主力選手もあとを追う可能性は十分ある。