関東大学リーグ戦1部は9日、埼玉・熊谷ラグビー場で今季初戦が2試合あり、法大が大東大に21−8で、日大が関東学大に43−7でそれぞれ勝利した。
4分に大東大SO碓井廉のペナルティゴールで先制された法大は、23分に敵陣ゴール前の相手ボールスクラムを押し返しFL西内勇人がトライ。32分には密集戦をしつこく繰り返しPR大河原一真がインゴールへ突入した。後半7分には大東大NO8種市則之によるラック脇からの突破で失点も、36分、途中出場のPR石澤輝がだめを押した。互いに攻撃時のミスを繰り返す80分間を、小野木修監督は「ディフェンス合戦で粘れた」と捉えた。敗れた青木忍監督は「空回りしていた。基本プレーが欠けていた」。
日大は前半だけで29得点を決めた。WTB瀧水祥太は1分に敵陣22メートルエリアでの左への展開から、18分にはSH小川高廣主将のキックパスからトライを決めた。22分にはCTBマイケル・バートロケが力強い突破を見せ加点。31分にペナルティゴールを決めたSH小川は、38分には密集の脇をかいくぐりゴールエリアに飛び込んだ。後半は5分に関東学大FL今井隆太に自陣ゴールラインを破られるも、7、26分とそれぞれNO8高橋優一郎、SH小川がインゴールに飛び込んだ。相手の意図する攻撃を封じたとあって、「個人スキルのレベルが上がっている。タックルと、チャンスでトライを取りきれたことがその代名詞」と勝った加藤尋久ヘッドコーチ。敗れた桜井勝則監督は「夏は基礎練習をやっていた。ゲームをやるスキル、チーム力がまだ…」と振り返った。
(文・向 風見也)