10年目を迎えたジャパンラグビートップリーグの、2012−13シーズン開幕戦が8月31日に東京・秩父宮ラグビー場で行われ、昨季王者のサントリーサンゴリアスが39−15でNECグリーンロケッツから勝利を収めた。4トライ以上に与えられるボーナスポイントも獲得し、連覇へ好スタートとなった。
前半5分、サントリーのキャプテンLO真壁伸弥がゴール前密集から抜け出し、今季第1号のトライを挙げた。対するNECは16分、昨季トライ王であるWTBネマニ・ナドロが相手パスをインターセプトしてインゴールへ。ゴールも決まって一時逆転したものの、サントリーがペナルティゴールを2本追加して再びリードし、11−10で折り返した。
食らいつきたいNECだったが、後半早々に反則の繰り返しで一時退場者を出し、その間に、相手FB有賀剛にトライを許す。53分にはベテランWTB小野澤宏時がトップリーグ通算92トライを決め、61分にはSO小野晃征が巧みなフェイントからインゴールに飛び込み、サントリーにボーナスポイントをもたらした。37分には途中出場SOトゥシ・ピシもトライを決め、完全に勝負あり。
NECは時計が進むにつれてディフェンスの足が止まり、暑さによる汗も影響したか、ハンドリングエラー連発でいくつも好機を逃した。しかし、試合終了間際にナドロが意地のトライを決め、次戦につなげた。
「マン・オブ・ザマッチ」はサントリーのSHフーリー・デュプレアに贈られている。