元イングランド代表のユーティリティBKリキ・フルーティーや南アフリカ代表CTBワイナンド・オリフィエらが新たに加わり、昨季トップリーグ7位からの巻き返しを図るリコーブラックラムズだが、今年はさらに、環境保全活動の面でも積極的に取り組む姿勢を見せている。
親会社の株式会社リコー(社長執行役員:近藤史朗)は8月27日、今季トップリーグ公式戦の内、リコー戦のナイトゲーム4試合において「グリーン電力証書システム」を活用し、自然エネルギー(風力、太陽光、水力、バイオマスなど)で発電するグリーン電力で試合の電力を賄うと発表した。
「グリーン電力証書システム」では、自然エネルギーにより発電された電気を「電気そのものの価値」と省エネルギーやCO2排出抑制といった「環境付加価値」との組み合わせと捉え、証書発行事業者は、この「環境付加価値」分に価格を設定し、「グリーン電力証書」として販売する。つまり、証書の購入者は、自ら購入する電力と「グリーン電力証書」を組み合わせることができ、自然エネルギーにより発電されたグリーン電力を使用しているとみなされるのだ。
公式戦4試合のラグビー場での大型映像装置やナイター照明などに使用される電力は、一般家庭1世帯が約7カ月間に使用する電力量に相当。リコーは2010年度トップリーグでも「グリーン電力証書システム」を活用しており、今年は、9月1日のパナソニック戦(東京・秩父宮ラグビー場)、9月8日の神戸製鋼戦(石川・西部緑地公園陸上競技場)、9月14日のサントリー戦(秩父宮ラグビー場)、そして9月21日のNTTコミュニケーションズ戦(秩父宮ラグビー場)が対象となる。