ニュージーランドの地区代表選手権「ITMカップ」が23日に開幕し、５年ぶりの優勝を狙う昨季５位のオークランドが、２部リーグから昇格してきたホークスベイに36−29で勝利した。今年オールブラックス入りしたPRチャーリー・ファウムイナのトライなどで前半を26−９とリードしながら、後半開始15分間で同点に追いつかれたオークランドだったが、72分にSHアルビー・マシューソンが決勝トライを挙げ、辛くも逃げ切った。
パナソニックワイルドナイツの３人、SH田中史朗とHO堀江翔太、LOジャスティン・アイブスが所属しているオタゴは、25日に地元ダニーデンでノースランドと開幕ゲームを戦う予定で、SH田中が先発メンバーに抜擢された。ハーフバックでコンビを組むのは21歳のSOハイデン・パーカー。オールブラックスからリリースされたFLアダム・トムソンとCTBタマティ・エリソンもスタメンリストに名を連ねており、トップ選手たちをいかに操るか、日本代表SH田中のゲームメイキングと俊敏性に注目が集まる。
対戦相手のノースランドからは、昨季までトヨタ自動車に所属していたFBオレニ・アイイや、前リコーのハレ・ティーポレ、スーパーラグビーのブルーズで活躍したCTBレネ・レンジャーが先発出場する予定。
なお、開幕戦のメンバーから外れた堀江だが、地元『オタゴ・デイリー・タイムズ』紙が今季注目すべき15人のひとりとして取り上げており、出番が期待される。
チャンピオンシップ（２部リーグ）に属するオタゴだが、大会途中には１部リーグとの交流戦（公式試合）も組まれており、スター選手が多いオークランドやウェリントンなどとも試合を行う。