元U21南アフリカ代表主将ながら、シニアではオーストラリア代表の道を進み、26テストキャップを持って2009年に引退したCTBクライド・ラスボーン(31歳)が、古巣のブランビーズと1年間の選手契約を結んだ。23日にチームが公式発表した。
サイン獲得と2013年のスーパーラグビー出場を目指し、キャンベラでトレーニングをしていたラスボーンについては、10月からの本格的なトレーニングで状態を確認してから合否が下されるとみられていたが、U21南ア代表時代から師弟関係にあるジェイク・ホワイトHC(ヘッドコーチ)からの信頼は厚く、カムバックのチャンスをつかんだ。
才能豊かな選手ながら、度重なる怪我と長年にわたるメンタルの病により、27歳の若さで一度はラグビーをあきらめたラスボーンだが、ストレングス&コンディショニングコーチによる最近のテストでは「以前よりも力強く、全盛期と同じくらいのスピードがある」と高評価を得ている。3年ぶりの現役復帰に、チームの期待は大きい。
タフなメンタリティーも復活し、新たなチャレンジに燃えている。よみがえった男の加入は、2012年スーパーラグビーの最終戦で豪州カンファレンス優勝とプレーオフ進出を逃した若いブランビーズを、よりたくましくするに違いない。
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