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大東大SH茂野主将 「社会に出た時に役立つことがある」

2012.08.22

 関東大学リーグ戦1部で昨季4位の大東大は、今季の主将をSH茂野海人が務める。江の川高出身で、一昨季に拓殖大で主将を務めたFB茂野洸気の弟。昨季終了後、2月頃に就任した。青木忍監督は「リーダーシップを取れる。彼が一番信用できる人間だった。選手を引っ張れる。思ったことを素直に言える」と評している。


 「最後の年。個々が強いのでどうまとめようかと思っていたところ、指名された。しっかり成し遂げようと思いました」と茂野。現在は左膝靭帯の手術を終えリハビリ中のNO8テビタ・ツポウら、強力ランナーが揃う集団にあって、「自分らの強みはトンガ人の留学生。でも、日本人も強みを出せたらもっといいチームになれる。トンガ人だけに頼らないように」と考える。
 昨年から組織守備の強化に注力する。「ちょくちょくゲインはされても(大きくは)抜かれないディフェンスをしている」。4月下旬からの春季大会では全敗。「ホンマに勝てるのかな」と不安になったが、徐々に「コミュニケーションが取れるようになった」と話す。
 現在はNTTドコモでプレーする兄・洸気からは、同クラブ本拠地のある大阪に住む両親を介し、「主将をやると、社会に出た時に役立つことがある」と伝言を受けている。今季の大学選手権4強以上を目指すとし、「最終的には優勝したい」と語った。


(文・向 風見也)


 

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