ラグビーへの思いも強いアルゼンチンの人々。セブンズWS開催の熱狂は来年以降にお預けとなった
(撮影:Kiyoshi Takenaka)
男子7人制代表による世界サーキット『HSBC セブンズ・ワールドシリーズ』の2012−2013シーズンは、アルゼンチン(ラプラタ)大会を追加して、全10ラウンドで行う予定だったが、IRB(国際ラグビーボード)は8月16日、アルゼンチン大会をキャンセルすると発表した。ホストを務める予定だったアルゼンチン・ラグビー協会から、「実務上の課題が多く、すべての投資家にも有益となるようイベントを成功させることは現実的に難しい」との報告を受けたため。
しかしながら、2002年以来のワールドシリーズ南米開催を実現させたいというアルゼンチン協会の熱意は変わっておらず、準備を整えて2013−2014シーズンでのホストを目指すという。現状を誠実に報告し続け、検証した上で苦渋の決断をしたアルゼンチン協会に対し、IRBのベルナール・ラパセ会長も理解を示し、今後もサポートしていくことを約束した。
アルゼンチンは今年から、15人制代表が世界3強のニュージーランド代表、オーストラリア代表、南アフリカ代表とともに初めて『ラグビーチャンピオンシップ』を戦うことになっており、まずは同大会を成功させることに集中する。
この結果、『HSBC セブンズ・ワールドシリーズ 2012−2013』は昨シーズンと同じ9ラウンドで行われることになった。第1戦のオーストラリア(ゴールドコースト)大会は、今年10月13日に開幕する。