南アフリカのケープタウン(ニューランズ・スタジアム)で28日、2012年の南半球最強クラブを決める「スーパーラグビー」の準決勝第2試合が行われ、レギュラーシーズン6位から勝ち上がってきたシャークスが26−19で同じ南ア勢のストーマーズを降し、決勝進出を決めた。リーグ戦を総合1位で通過したストーマーズだったが、得点力不足はノックアウトステージでも変わらず、自慢の防御網は活きのいいシャークスに2度破られ、ホームでの大一番に勝つことはできなかった。
試合は前半6分に、ストーマーズがペナルティゴール(PG)で先制したものの、シャークスはフランス代表としても経験豊かなSOフレデリック・ミシャラクのPGとドロップゴール(DG)で逆転。34分にはハイボールを空中戦で競り勝ったWTBルイス・ルディックがインゴールへ走り込み、シャークスが13−6とリードして前半を折り返した。
後半は、互いに1本ずつPGを決めたあと、58分にシャークスの13番をつけたJP・ピーターセンが22メートル外から鮮やかなステップを使って一気に抜け出し、トライ。
2年ぶりの決勝進出をあきらめないストーマーズは、66分にWTBジオ・アプロンがファイブポインターとなり、SOピーター・グラントのゴール成功と72分のPGで4点差としたものの、その3分後にミシャラクがこの日2本目のDGでシャークスに流れを呼び戻し、そのままファイナルホイッスルを迎えた。
前日に行われたニュージーランド勢による準決勝第1試合は、チーフスが20−17でクルセーダーズを破っており、2012年スーパーラグビーの決勝戦は「チーフス対シャークス」というカードになった。決戦は8月4日、ハミルトン(ニュージーランド)のワイカト・スタジアムが舞台で、どちらが勝っても初優勝となる。