JKの新たな挑戦の始まり
(撮影:BBM)
2012年スーパーラグビーを4勝12敗で終え、ニュージーランド・カンファレンス最下位(総合12位)と低迷したブルーズは17日、来季のヘッドコーチ(HC)に前日本代表HCのジョン・カーワン氏が就任すると発表した。2012年8月13日からの2年契約。
過去4年間ブルーズの指揮を執ってきたパット・ラム氏もチャレンジ継続への意欲を見せ、カーワン氏らとともに面接を受けていたが、2009年は総合9位、2010年7位、2011年準決勝敗退、2012年12位という結果は、過去3度の優勝経験があるブルーズには満足のいくものではなかった。
2001年にブルーズのアシスタントコーチを務めたことがあるカーワン氏は、2002年から2005年までイタリア代表のHCを任され、2003年のシックスネーションズ(欧州6カ国対抗戦)ではウエールズ代表から歴史的勝利を奪い、同年開催ワールドカップではベスト8入り目前まで迫った。そして、2007年から2011年末まで日本代表の指揮を執ったが、ワールドカップ2大会で1勝も挙げられず(2分6敗)、2011年10月13日に日本ラグビー協会より退任が発表され、しばらく充電生活を送っていた。
うつ病に苦しんだ経験があるカーワン氏は、精神的病を抱える人々をサポートするメンタルヘルス活動家としても知られ、今年6月にはニュージーランド国王エリザベス2世より「ナイト」の勲位を授与され「Sir(サー)の称号を得ている。
ブルーズの本拠地であるオークランドはカーワン氏の出身地であり、自身のラグビーキャリアをスタートさせた場所。ラグビーリーグ(13人制)にも挑戦し、イタリア、日本と長旅をしてきた47歳は「とても興奮している。激務が待っているが、ブルーズを革新させ、新たな成功に導きたい」と意気込みを語った。