元オールブラックスのNO8であり、2005年からカーディフ・ブルーズ(ウエールズ)の中心選手として活躍してきたザビア・ラッシュ(34歳)が10日、現役引退を発表した。4月に行われたハイネケンカップ(欧州最強クラブ決定戦)の準々決勝レンスター戦で首を痛め、医師の助言を受けて競技をストップする決断をした。今後はディフェンスコーチとしてチームに残る。
ニュージーランドの大都市オークランド出身のラッシュは、地元のブルーズでプロラグビー選手のキャリアをスタートさせ、主将として2002、2003年のNPC(NZ州代表選手権/現在のITMカップ)連覇を果たし、2003年には南半球スーパー12で6年ぶり3度目の栄冠を獲得した。オールブラックスとしては8キャップ。
2005年に欧州へ渡り、デビューシーズンからダイナミックな走りを存分に発揮し、カーディフサポーターが選ぶシーズン最優秀選手に輝く。優れたリーダーシップへの評価も高く、カーディフで2季(2006−2008)、2010年の世界選抜バーバリアンズでもキャプテンを務めた。