ラグビーリパブリック

イングランドの夢舞台へ 2015W杯アフリカ予選スタート

2012.07.03

 2015年ラグビーワールドカップ(15人制)イングランド大会出場権をかけた戦いは、3月24日のメキシコ対ジャマイカ戦(アメリカ予選)を皮切りに、アジアでも4月15日にスリランカ対中華台北で幕が開いた。そして、7月4日からはいよいよアフリカ予選がスタートする。
 1987年の第1回大会から昨年ニュージーランドで開催された第7回大会までで、アフリカ大陸からラグビーW杯に出場した国は4カ国しかいない。1995年と2007年に世界の頂点に立った南アフリカは別格として、招待国として第1回大会を経験後、第2回大会は予選を勝ち抜いて大舞台を踏んだジンバブエに、1995年大会に出場したコートジボワール、そして、1999年から4大会連続出場のナミビアだ。
 明日の開幕戦で、IRB(国際ラグビーボード)世界ランキング56位のマダガスカルと対戦するモロッコ(同27位)は、91年、95年、99年、07年とアフリカ最終予選で敗れており、悲願達成への思いは強いはず。同じ日には、アフリカ・ナンバー2のナミビア(21位)が登場し、IRBランキング52位セネガルの挑戦を受ける。


 


 イングランド大会に参加できるのは前回同様、世界20カ国。2011年大会でベスト8だった南アフリカは予選免除となっているため、それ以外のアフリカ勢が1枚の切符をめぐって争う。予選は、毎年開催されているアフリカカップを兼ねて行われ、最終的に2014年同大会の1部リーグ(ディビジョン1A)で優勝したチームが、アフリカ代表としてイングランドの地を踏む。同地区2位となったチームは、プレーオフに回るという仕組みだ。
 ちなみに、昨年のアフリカカップに出場しなかったナミビアとモロッコは、マダガスカル、セネガルとともに2部リーグ(ディビジョン1B)チームという位置付けになっている。同リーグで今年最下位となったチームは来年、下部リーグへ降格となるため、自動的にW杯イングランド大会への道は絶たれる。3部リーグのコートジボワール(ランキング47位)、ザンビア(74位)、カメルーン(79位)、ボツワナ(81位)、ナイジェリア(91位)、モーリシャス(ランクなし)は、1Cのタイトルを今年獲って昇格すれば、夢はつながる。
 そして、1部リーグに属するのは、昨年のアフリカカップ王者であるケニア(ランキング40位)と準優勝国チュニジア(34位)、ジンバブエ(32位)、ウガンダ(43位)。イングランドにあるゴールを目指し、好位置からスタートを切る彼らだが、2番手グループとの差はほとんどないとみていいだろう。
 レースは長い。さあ、アフリカンビートの始まりだ。


 



(撮影:Kiyoshi Takenaka)


 


 


【IRB RWC 2015  プロモーションビデオ】


http://www.youtube.com/watch?v=8Ke30R81CTY


 

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