ラグビーリパブリック

「ラグビー界のマンデラ」 今度は大学ラグビーに挑戦

2012.06.21


pdv


冗談好きで問題発言も多いデヴィリアス氏ですが、ラグビー愛は本物のようです
(撮影:BBM)


 



 2008年に、ラグビー南アフリカ代表を率いる初の黒人ヘッドコーチとなり、2011年ワールドカップ準々決勝敗退後に辞任したピーター・デヴィリアス氏が、故郷に近いウェスタン・ケープ大学(UWC)ラグビー部のディレクターに就任することが明らかになった。
 スプリングボクス(南ア代表)の指揮官として国民を一つにしたという自負があり、自らを「ラグビー界のマンデラ」と称する55歳は、ほかにも南ア政府の依頼でスポーツ省の大使も引き受ける可能性があり、行動を活発化させている。現地のスポーツ専門チャンネル『SuperSport』によると、デヴィリアス氏は自分が愛するラグビーの世界で再び働けることに喜んでいるという。
 世界一しか許されないスプリンボクスのヘッドコーチ時代は、「理論も哲学も持たない、ただの情熱家だ」と批判されることも多かった同氏だが、大学側は彼が長いコーチ歴で培ってきた知識とメッセージ力は、ラグビー関係者だけでなく他競技の選手やスタッフにも好影響を与えると期待している。
 現在、UWCは2部グループに属しており、「バーシティー・シールド」で優勝して、全国1部グループの「バーシティー・カップ」に昇格することが当面の目標だ。
 ちなみに、デヴィリアス氏からバトンを受け継いだ現南ア代表ヘッドコーチのハイネケ・メイヤー氏は、2011年に強豪プレトリア大学ラグビー部のアドバイザーを務め、「バーシティー・カップ」で準優勝だった。


 

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