2年ぶりのパシフィック・ネーションズカップ優勝を目指すサモア代表のステーブン・ベイサムHC(ヘッドコーチ)は、最終戦となる17日の日本代表戦に12人の2011年ワールドカップ(W杯)経験者を揃えた。そのうち、今大会は日本戦のみの参戦となるSHカーン・フォトゥアリイ(クルセーダーズ → オスプリーズ)を含め、9人がキックオフからグラウンドに立つ。
フロントローは全員がW杯組で、ヨーロッパのトップクラブでプレーする猛者たち。ルースヘッドプロップのサカリア・タウラフォは開幕から3試合連続の先発出場となる。セカンドローには大舞台経験者のLOジョー・テコリが今季初登場。W杯で全4試合に先発出場し、ハリクインズのプレミアシップ(イングランド最高峰リーグ)初優勝に貢献したFLマウリー・ファアサヴァルが3列の中心となり、フランス大会とNZ大会ではいずれもLOを務めていたケーン・トンプソンがスーパーラグビー(チーフス)で経験を重ねているNO8に入る。そして、WTBデイヴィッド・レミとCTBポール・ウィリアムズも9カ月前にニュージーランドで活躍したメンバー。今大会ですでに3トライを挙げ、前身の大会を含めてトップトライスコアラー(9本)となった主将のレミはキックも巧みな快足ランナーである。
ほかには、身長193センチ、体重110キロの巨漢ながら7人制のスターであるFLアラフォティ・ファオシリヴァの豪快な走りも脅威的。今季PNCで初勝利を目指す日本代表にとっては、かなりの難敵であることは間違いない。
<2012 PNC・日本戦 サモア代表 出場予定メンバー>
1.タウラフォ(ワスプス/ENG) 2.パウロ(クレルモン/FRA) 3.ムリポラ(レスター/ENG) 4.レマル(パパトエトエ/NZ) 5.テコリ(カストル/FRA) 6.ファオシリヴァ(ラウムアオトゥムア) 7.ファアサヴァル(ハリクインズ/ENG) 8.トンプソン(チーフス/NZ) 9.フォトゥアリイ(オスプリーズ/WAL) 10.アヌフェ(マリスト/NZ) 11.レミ(主将/ウスター/ENG) 12.ウィリアムズ(スタッド・フランセ/FRA) 13.ルイ(モアタア) 14.ペレス(EPキングス/SA) 15.アウタガヴァイア(ヴァイロア・パラウリ)
16.アヴェイ(ボルドー/FRA) 17.C・ジョンストン(トゥールーズ/FRA) 18.クライトン(パパトエトエ/NZ) 19.マソイ(パパトエトエ/NZ) 20.スア(タスマン/NZ) 21.オットー(ブリストル/ENG) 22.K・ピシ(ノーサンプトン/ENG)
力強い走りを見せるFLファオシリヴァ
(Photo:Andy Jones/写真提供:香港ラグビー協会)