3季連続でプレミアシップ(イングランド最高峰リーグ)の4強に残りながら、またしても初優勝を逃したノーサンプトン・セインツは11日、来季の新戦力としてサモア代表のWTBケン・ピシを獲得したと発表した。兄のCTBジョージ・ピシがチームにいるのは心強く、サラセンズに移籍したイングランド代表WTBクリス・アシュトンの穴埋めとして期待されている。サントリーサンゴリアスに所属するSOトゥシ・ピシの弟でもある。
2009年にU20ニュージーランド代表の一員として来日し、ジュニア世界選手権の栄冠を手にしたケン・ピシは、昨季まで約5年間ノースハーバー(NZ)でプレーし、将来のオールブラックス入りも期待された逸材。しかし23歳になった今年、サモア代表としてパシフィック・ネーションズカップを戦うために再び来日し、6月5日に愛知・瑞穂公園ラグビー場で行われたトンガ戦で、記念すべき代表デビューを飾っている。10日のフィジー戦は後半から出場し、2年ぶりの同大会優勝を目指すサモア代表の2連勝に貢献した。
昨季セブンズ・ワールドシリーズでも活躍したケン・ピシ
(Photo:Victor Fraile / 写真提供:香港ラグビー協会)