日本開催のあとはRWCアルゼンチン大会? 実現すれば南米のラグビー熱が高まるのは必至
(撮影:BBM)
南米で最もラグビーが盛んなアルゼンチンが、2023年もしくは2027年のラグビーワールドカップ(RWC)招致へ向け、本格的に調査を開始していることが明らかになった。
スポースビジネス関連サイト『sport business』が7日、元アルゼンチン代表主将で、2007年RWCで同国史上初の銅メダル獲得を成し遂げた英雄アグスティン・ピチョット氏の発言を交えて報じており、アルゼンチン政府との協議もすでに始めているという。現在は同国のラグビー協会ディレクターとオリンピック委員会の委員を務めるピチョット氏は、アルゼンチンは2018年のユースオリンピック招致に向けても動いていることにからめ、国としてスポーツビッグイベントを開催するための確かな計画性があることを強調。さらに国民のラグビー熱を高めるため、首都ブエノスアイレスを本拠地とするスーパークラブを創出し、ニュージーランド、オーストラリア、南アフリカのトップクラブによって争われている『スーパーラグビー』への参戦に向け、積極的に取り組んでいることも明らかにした。
これまで、オセアニア、ヨーロッパ、アフリカのみで開催されてきたRWCだが、2019年にはアジアで初めて日本がホスト国となることが決定しており、楕円球の最高舞台で3位を経験し、世界ランキング7位(2012年6月4日現在)のアルゼンチンが正式に名乗りを上げれば、「南米初の開催」をうたい文句に招致争いの本命に躍り出ることは間違いない。
2023年のRWC開催をめぐっては、ロシアが立候補を表明しており、アイルランドやアメリカ(2027年がメインターゲット)も強い関心を示している。