ラグビーリパブリック

日本×フィジー アジア5カ国対抗のクセ抜けず ジャパン惜敗

2012.06.06


lineout


ラインアウトで激しく競り合う日本代表とフィジー代表
(撮影:BBM)


 


 


 南太平洋の3カ国が参加するパシフィック・ネーションズカップに、日本は挑む。エディー・ジョーンズヘッドコーチ(HC)下、初めて手ごたえのある相手と試合をする。人が連動し攻める「日本のスタイル」を見せたいと、指揮官は言った。
 2012年6月5日。名古屋は瑞穂ラグビー場。フィジーとの初戦でそれをすべく、密集戦で「低くドライブ、2人目が速く寄る」とFL望月雄太。力強い大男を向こうにボール保持者が低く突っ込み、後方からのサポートは速く、とのイメージだ。チーム始動時から意識されていた点だった。
 しかし序盤、身体接触時の姿勢が「アジアで通用した高さだった」。LO大野均は、全勝優勝したアジア五カ国対抗2012での癖が抜け切れなかったと反省した。前半終了間際、敵陣ゴール前まで攻め込むも好機を逃した。最後の一押しのため密集戦を続けるなか、落球。チームは19−25で惜敗した。
 ただ後半、球を持ち続ければ効果的な攻めを見せた。「下を向く暇もないし、下を向く内容でもない。もっとスキルアップをしたい」とWTB廣瀬俊朗主将。10日、東京の秩父宮ラグビー場でトンガを迎える。


(文・向 風見也)