関東大学対抗戦A所属で、大学選手権3連覇中の帝京大は今季、HO泉敬が主将となった。全部員の「人間的な成長」を目標とする。
前任者のSO森田佳寿(東芝)は、チームで絶対的な存在だった。大役を担う泉は、「森田さんは僕たちにとって見本になる人でした。私生活の言動、行動、考え方、すべてにおいて参考になる。森田さんを真似しつつ、自分の味を出したい」と話す。
常翔学園高卒で身長174センチ、体重98キロ。昨季は控えに回ることが多かったものの、今年度から始まった春季大会では2戦連続で先発中だ。「自分はプレーと声で引っ張るタイプ。身体を張り続けて引っ張るなかで、森田さんの言動を真似していきたい」と続けた。
「(個々の)将来の幸せに繋がるための取り組みをしています。何て言ったらいいのか、自分のなかでもまとまっていないんですが…。例えば学校に行って、先生に『ラグビー部の学生は気持ちがいいね』と思われるような、社会で生きる力(の育成)を目指している」
チームは6月3日、帝京大・百草園グラウンドで春季大会の第3戦を行う。相手は、昨季の関東大学リーグ戦で1位だった流通経済大だ。
(文・向 風見也)