セルティックリーグ「ラボダイレクト・プロ12」のプレーオフ決勝が現地時間27日、ダブリン(アイルランド)で開催され、オスプリーズが31−30でレンスターを破り、2季ぶり4度目の栄冠を獲得した。2001年からのセルティックリーグ史で、優勝4回は単独最多。
レギュラーシーズン1位、しかもハイネケンカップ(欧州最強クラブ決定戦)に続き2冠を狙うレンスター(アイルランド)に、リーグ2位だったウエールズの強豪が挑むという構図。前半は、オスプリーズがペナルティゴール(PG)3本でスコアボードを動かした一方で、レンスターはHOショーン・クロニンとWTBイサ・ナゼワのトライなどで17点を奪い、欧州タイトルホルダーが8点をリードしてハーフタイムを迎えた。
後半早々、NO8ジョー・ベアーマンのオフロードパスを受けたCTBアシュリー・べックがインゴールに飛び込み、反撃を開始したオスプリーズ。相手にPGとナゼワの2本目トライを許し再び突き放されたものの、今季限りで現役を引退するウエールズの英雄WTBシェーン・ウィリアムズが59分に続き、6点差を追う試合終了3分前にも相手FBロブ・カーニーを振り切って右隅にダイブし、1点差に迫った。そして、時間が刻々と進むなか、タッチライン沿いからSOダン・ビガーが逆転ゴールを決め、オスプリーズが劇的勝利を収めた。
テストマッチ60トライで世界歴代3位の記録を持つ35歳のシェーン・ウィリアムズは、バーバリアンズ(世界選抜)の一員として、6月2日にカーディフで愛着があるウエールズ代表と対戦し、完全にブーツを脱ぐ予定。
また、福岡サニックスブルースから短期の助っ人としてレンスターに加わったLOブラッド・ソーン(元オールブラックス)は、後半途中から出場したものの、3年連続のセルティックリーグ決勝進出で4季ぶりの優勝を目指したチームを救うことはできず、ワールドカップ、南半球スーパーラグビー、欧州ハイネケンカップに次ぐ、メジャー大会4つ目の金メダル獲得はならなかった。