ラグビートップリーグ昨季8位のヤマハは26日、トップイースト所属のクボタと練習試合を行い、点の取り合いを38−33で制した(クボタ船橋グラウンド)。後半38分、遠藤広太がトライを奪い逆転。清宮克幸監督は「内容(的に)はまだまだですけど、シーズンまでにはいい形を仕上げたい」と話した。
「まず武器を持つ。新しいことに取り組んで、それがどれくらい使えるかを見極めてから、去年の反省(を踏まえて)、7月からチーム作りをしていく」
チームの「武器」には、昨季から強化するスクラムが挙げられるか。清宮監督と同時に就任し、FW8人が同一方向にまとまって押す意識を植え付けた長谷川慎FWコーチは、昨季終了時に「まだ起承転結の承くらい。もっと個を強くする」と言及していた。
今回のクボタ戦でも、敵陣ゴール前スクラムを制してのトライが2本あるなど長所は見られた。長谷川コーチは全体を通し、「強さはあるけど、かわされるとまだちょっと…。課題は改善できていない」としつつ、「去年はA(主力)とB(控え)が練習しても完全にAが勝っていたけど、(今季は)フロントローが3組作れる。メンバー争いができるようになった」。これまでの手応えも口にした。
(文・向 風見也)