エディー・ジョーンズHC率いる日本代表は19日、東京・秩父宮ラグビー場で「HSBC アジア5カ国対抗 2012」の最終戦として香港代表と対戦し、67−0で完勝した。これで通算4勝0敗となり、他チームの最終節を待たずして優勝が確定。2008年の第1回大会以来、アジアでは無敗の5連覇達成となった。日本代表の今大会4試合の総得点は312、総失点は11だった。
前半5分、日本は敵陣でのラインアウトから連続攻撃で攻め上がり、今年初代表入りしたCTB田村優(NEC)が先制トライ。その後、副将のFL佐々木隆道(サントリー)、司令塔の小野晃征(サントリー)、キャプテンのWTB廣瀬俊朗(東芝)、現役最多キャップ(71)保持者のベテランWTB小野澤宏時(サントリー)、昨季トップリーグ新人賞のNO8マイケル・リーチ(東芝)、31歳で初キャップを獲得したLO伊藤鐘史(神戸製鋼)、トップリーグ得点王のFB五郎丸歩(ヤマハ発動機)、フロントローの要であるPR畠山健介(サントリー)、ニューフェイスHO有田隆平(コカ・コーラウエスト)もゴールラインを越え、計11トライで香港を圧倒した。
世界トップ10入りを目指す日本代表はディフェンス力も向上しており、この試合無失点で5連覇に花を添えた。
今大会で5トライを含む計87点を記録したFB五郎丸は得点者ランキングで2位以下を大きく離し、WTB小野澤は計8トライを挙げ、“トライ王”はほぼ確実となった。
このあと、6月5日には「IRB パシフィックネーションズカップ」が開幕し、日本代表は初戦でフィジー代表と対戦する(愛知・瑞穂公園ラグビー場)。力が拮抗する難敵アイランダーズ相手にジャパンはどんな戦いを見せるか、真のテストマッチはこれから始まる。