セブンズワールドシリーズで10度目の優勝を果たしたNZ代表。右はフォーブス主将
(写真提供:香港ラグビー協会)
2011−2012シーズンの「HSBC セブンズ・ワールドシリーズ」は13日、第9戦のロンドン大会閉幕をもって全日程を終了し、ニュージーランドが2季連続10度目の総合チャンピオンに輝いた。
2日間で10万3027人の大観衆を集めたロンドン大会では、準決勝のフィジー戦に7−31で敗れ、3位に終わったニュージーランドだが、第3戦のポートエリザベス(南アフリカ)大会、第4戦ウェリントン(NZ)大会、そして第8戦グラスゴー(スコットランド)大会の優勝を含め、コンスタントに上位成績を残した結果、総合ポイント(167点)で2位フィジーを6ポイント上回り、2011−2012シーズンの頂点に立った。
セブンズ・ワールドシリーズが始まってから13年間の歴史のなかで、10度の総合優勝という偉業を達成したゴードン・ティッチェンNZ代表監督は、セブンズのコーチとして初めてIRB(国際ラグビーボード)の殿堂入りが決定。伝説的英雄であるジョナ・ロムーやクリスチャン・カレンなど、これまで37名のオールブラックスを育ててきた7人制の神様は、2016年のリオデジャネイロ夏季オリンピックでもNZ代表の指揮を執ることが決定しており、金メダル獲得へ向け、ますます意欲的に前進していくのは間違いない。
また、ティッチェン監督に鍛えられたひとりであるトマシ・ザマは、今季全9戦で断トツの390得点を記録し、IRB年間セブンズ最優秀選手に選出された。ニュージーランド代表選手が同賞を受賞したのは、オレニ・アイイ(前トヨタ自動車ヴェルブリッツ)、アフェレケ・ペレニセ、DJ・フォーブス(現7人制NZ代表主将)に続き4人目。
一方、男子7人制日本代表は、今季ワールドシリーズは5戦(豪・ゴールドコースト、NZ・ウェリントン、米・ラスベガス、香港、東京)しか参加できなかったこともあり、17位タイ(10ポイント)でフィニッシュ。香港ラウンドで行われた予選会で来季のコアチーム昇格を決めたカナダ(ウェリントン大会ベスト8)、スペイン(ロンドン大会ベスト8)、ポルトガルは、総合順位でも世界トップ15入りを果たし、強豪国との差を着実に縮めてきた。
なお、ザマと同じく優秀選手にノミネートされていたマット・ターナー(イングランド)は、最終戦のロンドン大会で5トライを挙げ、計38本で、チームメイトのダン・ノートンを逆転して最多トライゲッターとなっている。
※ 2011-12 セブンズ・ワールドシリーズ 第9戦 ロンドン大会 結果
http://rugby-rp.com/free.asp?idx=102260&code_s=10041001
※ 2011-12 セブンズ・ワールドシリーズ 総合順位&スコアランキング
http://rugby-rp.com/free.asp?idx=101479&code_s=10041001