昨季は関東大学対抗戦Aの1位で、全国大学選手権3連覇中の帝京大が29日、今季から発足した第1回関東大学春季大会のAグループ初戦を行い、関東大学リーグ戦1部で昨季4位の大東文化大を98−0で制した(百草園・帝京大グラウンド)。
史上初の選手権4連覇を目指す帝京大は、序盤からフィジカル面で優位に立って前進し続けた。
HO泉敬キャプテンによれば、7トライを挙げた前半は「練習でしてきたことが出ていない」。ハーフタイムに岩出雅之監督が個々の「仕掛け」を修正した後半は、SO中村亮土らの果敢な縦突破から守備網を切り裂いた。結果、大外のスペースでWTB磯田泰成が4トライを奪うなど、チームは62得点をマークした。
「今日は所詮、今日。安心も不安もなしに、これからじっくり半年くらいかけて積み上げていく」と岩出監督。結果に一喜一憂せず個人、チームを強化させたいとした。
「帝京はFWをしっかりさせてから、全員がボールを動かせるよう鍛えていきたい」
かたや大東文化大の青木忍監督は「完敗です」。昨季に続き守備力強化を心がけるが、この日は「フィジカル面で差が出た。1対1の接点で相手の方が勝っていた。タックルでしっかり倒していかないと。あとはスクラムが課題」と反省点を口にした。
(文・向 風見也)