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交流戦初戦で快走 拓大WTB大松 心身ともに向上

2012.04.30

 今春から発足した第1回関東大学春季大会の初戦が28日、拓大八王子キャンパス内のグラウンドであった。昨季関東大学対抗戦Aで5位だった慶大に、関東大学リーグ戦1部最下位だった拓大が27−31と健闘。なかでもWTB大松直人は、自慢の走りを存分に披露した。
 前半24分、敵陣ゴール前でボールを受けると大きくスワーブを切った。相手守備網を引き付け大外にパス、同点となるCTB斉藤堅昭のトライを演出した。後半は9分、21分と左タッチライン際を駆け抜け、自らゴールラインを越えた。
 1年生時の関東大学リーグ戦1部で8トライを挙げ、東海大WTB豊島翔平(東芝)、法政大FB渡辺拓馬と並びトライ王を獲得。身長172センチと小柄ながら、キレのあるステップと俊足を活かしブレイクしたが、3年生として迎えた昨季は無理な突破を試みては再三、球を失い、先発落ちも経験した。「自分はボールを持ちたいタイプなのに、ボールが外まで回ってこない。それで去年は自分勝手なプレーが多かった。今年はそういうところ(周りとの連携)を意識しようと」。体重は昨季ベストの70キロから「77、8キロ」へと増量。自慢のスピードを保ちつつフィジカルの強化も成功させた。
 「外で待つフィニッシャー」というチームでの役目を全うしたいと言いつつ、「自分で行きたいという気持ちが強くて…」。ランナーとしての本音も覗かせる。そんなエースを遠藤隆夫監督は、「大分、自分をコントロールできるようになった」と評した。


(文・向 風見也)


 

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