女子7人制日本代表の浅見敬子ヘッドコーチ
(撮影:BBM)
最初のターゲットは、2013年にロシアで開催されるセブンズW杯への出場権だ。4月26日、2012年度の女子7人制日本代表スコッド発表記者会見が開かれた。会見には太田治7人制日本代表チームディレクターと浅見敬子女子7人制日本代表ヘッドコーチ(以下HC)が出席し、スコッドの発表とともに、2012年度の活動計画を明らかにした。
発表されたスコッドには30人の名前があった。女子7人制日本代表1stスコッドが21人で、2ndスコッド=7人、テスト生=2人。それぞれ、その実力レベルによって次のように区分されていた。
■1stスコッド=女子日本代表に選出される可能性のある選手。
■2ndスコッド=1stスコッド入り出来る可能性がある/または現時点で治療・リハビリ中だが完治後に1stスコッド入りできる可能性がある選手。
■テスト生=将来スコッド入りできる可能性があるU18選手またはセブンズアカデミー、タレントID、セブンズコーチ陣による推薦選手。
東京セブンズで行われたセレクションマッチを踏まえての評価、選出であると、浅見HCは言った。セレクションポリシーは「高いフィットネスを持っていること」。世界一のフィットネスを有するチームになるために、個々にも高いハードルを課す。
10月にインドのプネで開催されるアジア・ウィメンズセブンズが、チームの当面の大きな目標となる。同大会は、来年開催されるセブンズW杯のアジア予選を兼ねたもの。上位3チームがW杯への切符を手にする。昨年のアジア・ウィメンズセブンズでは、1位=中国、2位=カザフスタン、3位=日本。少なくとも昨年並みの成績を残せばW杯出場となるが、浅見HCは「1位で出場権を得たい」と力を込めた。
そのための準備、環境整備は、少しずつではあるが整いつつある。これまでの女子ラグビーでは代表選手であろうと、それぞれの所属、生活があまりにバラバラだったため、スコッド全員が集まって練習する機会を設けることもままならなかった。しかし最近は拠点となるチームがいくつか出来たこともあり、頻繁に集まることも可能に。そんな変化を受け現在は、毎週平日に1日と金/土/日の週末練習を合わせ、週4で練習に励むことが多くなった。ある意味、「どこにも負けないキツい練習で、どこより走るチームに」のロスーガンのもと、それだけでアジア3位に届いたチームである。「そこに、これから高めたスキルを上乗せできればチーム力はもっと上がる」と、浅見HCはスキルフルなチームへの変貌を誓う。
今回選ばれたスコッドは、週4日の練習の他にも強化合宿を繰り返し、7月には7人制学生世界選手権(フランス)に参戦。その後もトレーニングを重ね、10月6日、7日のアジア地区予選に臨む。現在決まっているプランでは試合経験が不足気味でもあるため、9月にNZやカナダへ、強化ツアーに向かうかもしれない。
<2012年度 女子7人制日本代表 1st スコッド>
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<2012年 女子7人制日本代表 2nd スコッド>
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<2012年 女子7人制日本代表 テスト生>
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