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指揮官の裏切りにフォース選手反発 グレアムHCを解任

2012.04.21


 


 南半球スーパーラグビーに参戦しているウェスタン・フォース(オーストラリア)は20日、リチャード・グレアムHC(ヘッドコーチ)を解任したと発表した。グレアムHCは今週初めに、今季限りでフォースを退団し、来季は国内ライバルチームのレッズで指揮を執ることを公にしていたが、選手側がこれに反発。“裏切り行為”をしたボスのもとでは今シーズンの残り試合を戦うことはできないと、上層部に訴えていた。
 大会はまだ中盤戦であり、フィル・ブレイク(ディフェンスコーチ)ら残りのコーチングスタッフや、主将のFLデイヴィッド・ポーコック、ベテラン選手のLOナイサン・シャープなどを中心に、崩壊寸前のチームを前進させることとなった。


 フォースは選手側の立場が強いチームとして有名で、前任のジョン・ミッチェル氏(現ライオンズHC)はコーチングスタイルやマネジメントに関して複数の主力選手と対立し、契約途中で退団している。同じく豪州チームのブランビーズも、クラブ運営に対して選手の意見が色濃く反映されるという歴史があり、2004年にチームは優勝を果たしたものの、当時HCだったデイヴィッド・ヌシフォラ氏は選手に反感を持たれて解雇された。そして、昨季初めに指揮を執っていたアンディ・フレンド氏(現キヤノンイーグルスHC)も、豪州代表のCTBアダム・アシュリー=クーパーらと対立し、シーズン序盤にチームを去っている。


 予定より早く引っ越し準備をすることになったグレアム氏は、来季から3年契約で2011年大会のチャンピオンチームであるレッズのHCに就任し、コーチングディレクターとなるユーアン・マッケンジー現HCと二人三脚で、常勝軍団を作っていくつもりだ。


 


 


 


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