ジャック・フーリー(撮影:BBM)
2011年に日本ラグビー界に電撃参戦し、今季から神戸製鋼コベルコスティーラーズに移籍したスプリングボクス(南アフリカ代表)のCTBジャック・フーリーが、今後2年間は国代表戦には出場しないことが18日、明らかになった。
世界最強軍団を復活させるべく、ハイネケ・メイヤー南ア代表新ヘッドコーチがバックスの中心選手として期待していたものの、フーリーはマネジメント会社を通じて声明を発表し、「ボクスに注いだものと同じくらいの情熱と責任感を神戸製鋼に捧げたい。自分のラグビー人生で新たなチャレンジが始まったばかりだし、できれば神戸でのプレーを優先したいという気持ちがある。それに、南アでは若手選手も育っており、自分がいなくてもセンターの層は十分厚い」と、今季の代表招集には乗り気でないことを伝えていた。
神戸製鋼コベルコスティーラーズ(広報担当者)も事実と認め、「本人からそのような希望は聞きました。彼は日本ラグビー界に全力投球したい考えを持っており、今季から神戸製鋼に移籍したばかりということもあって、スティーラーズでの新たなチャレンジに集中したいと言ってくれている。5月には再来日して、チームに合流する予定です」とコメントした。
20歳だった2003年にワールドカップ(ウルグアイ戦)で初キャップを獲得し、2007年大会では主力メンバーとして優勝を果たした世界最高峰のアウトサイドセンター。昨年、自身3大会目のワールドカップを経験し、テストマッチ通算69キャップ32トライとすでに歴史的名選手の仲間入りをしているが、今年3月に29歳の誕生日を迎えたばかりであり、3年後にイングランドで開催される楕円球の世界一決定戦でもキープレーヤーとしての出場が予想される。
日本ラグビー界挑戦1年目だった昨シーズンは、パナソニックワイルドナイツの一員として、トップリーグと日本選手権での5季連続決勝進出に貢献。トップリーグのベストフィフティーンにも選出された。
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※ 上記の人物名鑑はパナソニック時代(2012年2月25日)の記事