(ジミー・カウワン)
ハイランダーズの看板選手であるSHジミー・カウワンが今季限りで青いジャージーを脱ぎ、プレミアシップ(イングランド)のグロスターに2年契約で移籍することが17日、明らかになった。海を渡るということは、オールブラックスのキャリアに終止符が打たれることを意味し、30歳のカウワンは51キャップと2011年ワールドカップの金メダルを誇りに、黒衣にも別れを告げる。
サウスランド地区代表でプロのキャリアをスタートさせ、2003年にスーパーラグビー(南半球最強クラブ決定戦)デビュー。闘争心むき出しのプレースタイルでチームを鼓舞し、今年4月7日のストーマーズ戦で、偉大なる先輩アントン・オリヴァーに次ぐハイランダーズ史上2人目の100試合出場達成者となった。しかしながら、今季は23歳SHアーロン・スミスの台頭でベンチを温めることが多く、新天地での挑戦を決断。今年後半に行われる国内地区代表選手権のITMカップでサウスランドのキャリアを終えてから、渡英する。
オールブラックスとしては、2004年11月のイタリア戦で初キャップ。昨年母国で開催されたワールドカップでは開幕ゲームや日本戦を含む4試合に出場し、ニュージーランドの24年ぶりのエリスカップ獲得に貢献した。
なお、カウワンとともに10年ぶりのプレーオフ進出を狙うハイランダーズは17日、パナソニックワイルドナイツに所属するSOマイク・デラーニと、リコーブラックラムズを退団したばかりのNO8ハレ・ティーポレを短期契約で獲得したと発表。SOコリン・スレード、SOリマ・ソポアンガ、FLジョン・ハーディーなど故障者が続出しているため、元ハイランダーズの2人にSOSを送っていた。