ラグビーリパブリック

フォース指揮官、シーズン途中に退団発表 来季は王者レッズへ

2012.04.17

 南半球スーパーラグビーでウェスタン・フォースの指揮を執っているリチャード・グレアムHC(ヘッドコーチ)が、今季限りでチームを退団し、昨年のチャンピオンであるレッズに加わることが16日、明らかになった。連覇を目指しているユーアン・マッケンジーHCはレッズのディレクターに就任し、グレアム氏に継承計画を施すとみられる。
 マッケンジー氏はオーストラリア代表(ワラビーズ)の次期指揮官として有力視されているが、メディアに対して関連付けを否定した。


 


 39歳のグレアム氏はレッズのOBであり、7人制オーストラリア代表主将としても活躍。指導者となってからは、プレミアシップ(イングランド最高峰リーグ)のバースやサラセンズでコーチ歴を積み、2010年にフォースのBKコーチに就任した。しかし、2006年のスーパーラグビー参入以来、フォースの指揮官を務めていたジョン・ミッチェル氏(現ライオンズHC)が選手と対立して2010年シーズン後に退団したため、グレアム氏が重責を引き継ぐ形に。ワラビーズの現指揮官であるロビー・ディーンズHCからの信頼も厚く、スキルコーチとして2011年ワールドカップに参加した。


 


 フォースと2014年5月までの長期契約を結びながら、今季も下位争い(現在、2勝6敗の13位)で苦しむなか、シーズン途中での発表。しかも、大黒柱のFLデイヴィッド・ポーコックが来季残留か移籍かで揺れている大事な時期だけに、波紋が広がっている。それでも、グレアム氏はフォースの公式サイトで「私にHC職を任せてくれたフォースならびに西オーストラリア州ラグビー協会には一生感謝するだろう。今シーズンをこのチームで戦い抜くことに迷いはなく、全力を尽くす」と現在の心境を語っている。


 

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