南アフリカ・ラグビー協会は15日、元代表ルースFWのヨハン“ラシー”・エラスムス(39)をゼネラル・マネージャーに任命したと発表した。
スプリングボクス(南アフリカ代表)のテクニカルアナリストとして2011年ワールドカップに参加した分析の最高頭脳、エラスムスは、以前からナショナルチーム指揮官への野心をのぞかせ、今年1月にストーマーズの母体であるウェスタン・プロヴィンス協会のディレクター職を辞任していた。南ア代表ヘッドコーチ(HC)は、ブルズをスーパーラグビー初優勝(2007年)に導いたハイネケ・メイヤーに譲ったものの、有能な指導者として評価は高い。チーターズで指揮を執っていた頃は、カリーカップ(南ア国内最高峰選手権)のタイトルを2度獲得している。
今後はスプリングボクスだけでなく、7人制代表、女子ラグビー、ジュニア部門でも総合的に手腕を発揮する予定。
心強いGMが加わり、6月のイングランドとのテストマッチに向け始動している南ア代表メイヤーHCだが、現地メディアによれば、指揮官は昨年引退した伝説的英雄ヴィクター・マットフィールドの選手復帰とキャプテン就任を望んでいるという。さらに、FW、BK、ディフェンス、コンディショニングのコーチ4人は古巣のブルズから招へいすることが濃厚となり、南ア協会はブルズに対して約150万ランド(約1500万円)の補償金を用意したと報じられている。