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2013スーパーラグビー参入目指すキングス 新指揮官にNZ人

2012.04.14


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 来年のスーパーラグビーに参戦する可能性が高いサザン・キングス(EPキングス)は13日、かつてクルセーダーズ(ニュージーランド)のHOとして活躍したマット・セクストンが、2年契約でチームの新ヘッドコーチに就任すると発表した。今年6月末開幕のカリーカップ(南ア国内選手権)で初采配をふるい、これまで指揮官を務めていたアラン・ソロモンズはディレクター職に就くという。
 南アの現プロチームで、ジョン・プラムトゥリー(シャークス)、ジョン・ミッチェル(ライオンズ)に続いて3人目のNZ人ヘッドコーチになるセクストンは、1996年に始まったスーパーラグビーで、クルセーダーズFWとして最初にトライを記録した人物としても知られる。2001年から2004年まではアルスター(アイルランド)でプレーし、ソロモンズとは師弟関係にあった。現在はニュージーランドのタスマン地区代表でアカデミー部門のマネージャーを務め、アルスターの次期指揮官候補にも名前が挙がるなど、彼の手腕に対する評価は高い。


 南アに渡る41歳のキウイ(NZ人)は、スキルコーチに、現カンタベリーU19代表のヘッドコーチであるブラッド・モアーを母国から呼ぶ予定。元南アフリカ代表CTBのデヴェット・バリーがディフェンスコーチを担当し、同じく元スプリングボクスのPRだったロビー・ケンプソンが、アカデミーで若手育成に努める。


 サザン・キングスは、反アパルトヘイト活動家と知られるダニエル“チーキー”・ワトソン(息子は元南ア代表ルーク・ワトソン)を中心に、「黒人ラグビーの発展と黒人社会におけるラグビー人気拡大」を旗印として掲げ、スーパーラグビー参入への働きかけを長年続けてきたチーム。カリーカップでは現在2部リーグに所属する“弱小”ながら、政治的後押しもあり、南アラグビー協会は今年1月末に「2013年からキングスはスーパーラグビーに参戦する」と公式に発表した。
 しかし、“スーパー16”への拡大をもくろんで勇み足をした南ア協会だが、大会統轄組織の仲間であるニュージーランド協会とオーストラリア協会はチーム数増に反対しており、今季スーパーラグビーで南ア勢最下位となったチームが、キングスと入れ替わる可能性が高い。


 

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