パシフィック・ネーションズカップの熱戦再び(撮影:BBM)
IRB(国際ラグビーボード)は11日、フィジー、サモア、トンガ、そして日本の4カ国間で行われる「IRB パシフィック・ネーションズカップ (PNC) 2012」の開催地と大会スケジュールを発表した。
主なホストを務めるのは日本。全6試合中5試合を愛知・瑞穂公園ラグビー場と東京・秩父宮ラグビー場で開催し、残り1試合はフィジーで行う。昨年は東日本大震災の影響で1試合のみの開催だった日本だが、2019年ワールドカップに向けて、日本国内だけではなくアジアなど周辺地域での普及や競技力向上もIRBは期待しており、ベルナール・ラパセ会長は「今回の開催決定は、魅力ある大会を求める日本国内の声に応え、2019年ワールドカップに目を向けてアジアにおいても新たなファン獲得を目指す日本ラグビー協会の取り組みの表れです。この大会は世界のラグビーカレンダーのなかで確固たる存在になっています」とコメント。日本ラグビー協会の矢部達三専務理事は、「必ず立派な大会にする決意です。東京セブンズに続いて、IRB主催大会をホストすることで、2019年のワールドカップ成功に向けた貴重な経験を積めると確信しています。エディー・ジョーンズ ヘッドコーチを迎えて新たな船出をした日本代表には、IRBランキング上位の国とも対戦できる重要な強化の機会です。この大会で日本は昨年初優勝しており、今年はホームの観客の前で連覇を果たしたいと思っています」と決意を述べた。
<IRB パシフィック・ネーションズカップ 2012>
【Week 1 / 6月5日(火)】
・17:00 サモア vs. トンガ (愛知・名古屋市瑞穂公園ラグビー場)
・19:00 フィジー vs. 日本 (愛知・名古屋市瑞穂公園ラグビー場)
【Week 2 / 6月10日(日)】
・12:00 フィジー vs. サモア (東京・秩父宮ラグビー場)
・14:00 日本 vs. トンガ (東京・秩父宮ラグビー場)
【Week 3 / 6月17日(日)】
・14:00 サモア vs. 日本 (東京・秩父宮ラグビー場)
【Week 4 / 6月23日(土)】
・開始時間未定 フィジー vs. トンガ (フィジー国内)
2006年にスタートしたこの大会は、ティア2と呼ばれる中堅国により多くのハイレベルな試合をもたらし、ワールドカップでの競技レベル向上につながってきた。太平洋諸国はいまやワールドカップ8強争いの常連となっており、2009から2012年にかけて、オセアニアのラグビー界に1590万ポンド(約20億円)の投資を行ったIRBの計画は成功に向かっている。一方、将来性に関してはアジアも負けてはおらず、2007年以降、競技人口が18%も成長していることから、IRBはアジアでのさらなるラグビーサポートを約束し、リーダーである日本の強豪国とのテストマッチ増加を示唆した。