ラグビーリパブリック

降格危機のワスプスに4人のスター加入 名門復活へ

2012.04.12

 イングランド最高峰リーグのプレミアシップに参戦しているロンドン・ワスプスは11日、来季の新加入選手として、ウエールズ代表最多キャップ保持者のSOスティーヴン・ジョーンズ(スカーレッツ)と、元南アフリカ代表のNO8アシュリー・ジョンソン(チーターズ)をそれぞれ2年契約で獲得したと発表した。日本ラグビー界のリコーブラックラムズに在籍していたイングランド代表のFLジェームス・ハスケル(現ハイランダーズ)と、同じくイングランド代表のLOトム・パーマー(スタッド・フランセ)は古巣に復帰することが決まっていたため、一気に4人の豪華な世界的選手が新戦力となる。
 しかしながらワスプスは、今年2月にオーナーのスティーヴ・ヘイズ氏がコンピュータ不正使用による違法な情報収集容疑で逮捕されていたことが発覚したばかりで、チームの身売り話でも揺れている。また、今季プレミアシップでは現在12チーム中11位と、下部リーグ降格の危機にあり、特にナショナルチーム復帰へアピールが必要なハスケルにとっては、安心してプレーに専念できるのか気になるところだ。
 近年は低迷が続き、ホームスタジアム(アダムスパーク)の1万500席を埋めるのにも苦労しているといわれるワスプスだが、かつては往年のスター、ローレンス・ダラーリオなどの活躍で、欧州最強クラブ決定戦「ハイネケンカップ」を2度(2003−04、2006−07)制覇。国内チャンピオンには6度輝いた、名門クラブである。


 



現在は南半球スーパーラグビーで奮闘しているアシュリー・ジョンソン
(撮影:Yasu Takahashi / Nichigo Press)


 

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