キープウォーキング・・・ サニックス時代の小野晃征(左から2人目)
(撮影:BBM)
日本代表のSO小野晃征(24)が、福岡サニックスブルースから日本一チームのサントリーサンゴリアスへ移籍することが10日、明らかになった。
チームの大黒柱であった小野を、サニックスの藤井雄一郎監督は「日本ラグビー界を担うにふさわしい選手にステップアップさせるため」、強豪サントリーへの移籍を後押し。愛弟子の将来を想う師と、福岡サニックスブルースへの愛着を持つジャパンの司令塔候補は、長い話し合いを持ち、互いの健闘を誓って今回の移籍に至った。
10日午後にサントリーから入団発表があり、小野は「日本一のチームで日本一の選手、スタッフと一緒にプレーできることになり、大変嬉しく思います。これまで自分を成長させてくれた福岡サニックスブルースには本当に感謝しているとともに、5年前の来日時に揚げた日本一の選手になるという目標を達成するために、いっそう努力していきます」と力強く決意表明。そして、トップリーグ2連覇、日本選手権3連覇へ強力な戦力を得たサントリーは、「今回の彼の決断に対して、小野選手ならびに福岡サニックスブルースのチーム関係者の皆様に敬意を表します。チームのみならず、日本ラグビー界の発展に必要な選手であることは間違いありません。我々サンゴリアスは、さらなるアグレッシブアタッキングラグビーの進化に貢献してくれることを確信するとともに、彼の新たなチャレンジをチームとしてもサポートしていきたいと思います」とコメントを発表した。
愛知県で生まれ、幼少期に家族でニュージーランドへ移住した小野晃征。ラグビー王国屈指の名門クライストチャーチボーイズ高校出身で、オールブラックスのダン・カーターやリッチー・マコウが所属するカンタベリーでU19代表に選出された経歴を持つ。2007年に当時日本代表のヘッドコーチ(HC)を務めていたジョン・カーワン氏のラブコールを受け、19歳で日本ラグビー界へ。同年4月の韓国戦で代表デビューを果たし、2007年ワールドカップ(オーストラリア戦)を最後にナショナルチームから遠ざかっていたが、昨季トップリーグで初のベストフィフティーンに選ばれた活躍を新生ジャパンのエディー・ジョーンズHCが見過ごすはずはなく、5年ぶりに日本代表へ復帰している。
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同日、サントリーはもうひとりの新加入選手として、韓国代表のLO/FL/NO8パク・スンチェの入団も発表。代表8キャップを持つ26歳は、「日本でプレーするチャンスをつかむことができ、大変嬉しく思います。最高より最善を尽くす選手になります」と抱負を述べた。
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