第13回全国高校選抜ラグビー大会の準決勝が6日、埼玉・熊谷ラグビー場で行われ、東福岡(福岡)と石見智翠館(島根)が決勝進出を決めた。
第1試合で東北王者の秋田工業(秋田)と対戦した東福岡は、前半を0−0で折り返し、後半10分に相手主将のFB成田秀平にトライを奪われ、先制を許した。9分後にはペナルティゴール(PG)も決められ8点差をつけられたが、すぐさまLO牧野内翔馬のPGで差をつめると、23分にはPR河村崚太のトライとゴール成功で逆転。試合終了間際にはLO崔凌也にもトライが生まれ、17−8で接戦をものにした。
中国ブロック王者の石見智翠館は、3カ月前の花園全国大会で4強入りした常翔学園(大阪)と対戦。前半3分にCTB山内勇のPGで先制した石見智翠館がペースをつかみ、NO8川瀬大輝とFB吉田力哉のトライも加えて、15−5とリードして前半を終えた。冬の花園経験者が多く残り、攻撃力高い常翔学園に後半早々のトライを奪われたが、ラスト約30分間を出足鋭いディフェンスで守り抜き、15−12で初の決勝進出を決めた。
冬の花園で3連覇を果たすなど、高校ラグビー界で隆盛を極める東福岡。7日の決勝戦に勝てば、センバツでも3大会連続の優勝となる。そうはさせじと、山陰ラグビー史にすでに大きな足跡を残した石見智翠館が勝利すれば、冬・春通じて初めて全国の頂点に立つ。