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仙台でのオールスター キャプテン会議代表の廣瀬「ずっと観ていたかった」

2012.03.26

 日本最高峰のトップリーグのオールスター戦「FOR ALL チャリティーマッチ」が25日、ユアテックスタジアム仙台で公式入場者数4,237人のもと行われた。
 1984年3月31日以前に生まれた選手が主体の「FOR ALL ORANGE ALLSTARSシニアチーム」(シニア)に、それ以後に生まれた選手による「FOR ALL GREEN ALLSTARS ヤングチーム」(ヤング)が73−50で勝利。前半8分にCTB大西将太郎(近鉄)のトライでシニアが先制、前半は28−26でヤングがリードとスコアは僅差だったが、後半はヤングの運動量が際立った。前半33分にもゴールラインを割っていたWTB友井川拓(NTTコム)が0、10分と小刻みなステップと軽快な走りでスコアし、MVPを獲得した。
 試合後、主催のキャプテン会議代表で今回は運営側に回った東芝WTB廣瀬俊朗は、「座りながら試合を観ていて、無事に開催できたことを本当によかったなと思いましたね」。昨年3月11日の東日本大震災以降、「僕らは要望を出す方。現地協会の方や市役所の調整(が最後には必要)」としながら、今年のオールスターは「できるなら被災地でやりたい」と考えていた。ノーサイドの笛が鳴った瞬間は「もうちょっと観ていかった」と思いつつ、来場者に向け「これからも、たまにしか支援できないですけど、ともに復興していきましょう」と挨拶した。後に「感情を抑えようとしました。悲しい涙だけは出さないようにしようと。楽しい日だから」と振り返った。


(文・向 風見也)


 

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