セブンズ・ワールドシリーズの第6ラウンドでもある香港セブンズが、世界各地から24カ国・地域の代表を集めて23日に香港スタジアムで開幕し、7人制日本代表は7−14でロシア代表に敗れ、苦しいスタートを切った。
前半3分に桑水流裕策(コカ・コーラウエスト)を一時退場で欠き、不利な状況となった日本だったが、6分過ぎ、15人制日本代表にも選出されたばかりの18歳・藤田慶和(東福岡)がトライを奪い、前半を7−7で折り返した。しかし後半3分、昨年の15人制ワールドカップNZ大会に出場したロシア代表のWTBウラジーミル・オストロウシコに決勝トライを奪われ、勝点3を挙げることはできなかった。
セブンズ・ワールドシリーズは現在、世界のトップ12カ国(コアチーム)を中心に大会は編成されているが、IRB(国際ラグビーボード)はコアチームの枠を来季から「15」に拡大することを決定。今回の香港セブンズは、その増加する3枠をめぐる予選舞台でもあり、コアチームに属しない日本は、ロシア、トンガ、カナダ、ポルトガル、ウルグアイ、スペイン、香港、ジンバブエ、中国、フィリピン、ガイアナのなかで、上位3位以上に入らなければならない。
村田亙監督率いる日本は、ロシア、ポルトガル、ガイアナとともにプールFで戦っており、最低でも同組3位に入らなければ、来季トップ15入りの望みは絶たれる。もしプールFで2位以上になれば、コアチーム入りをかけた予選部門の準々決勝進出が決定。プール3位の場合は、他のプール(DとE)で3位になったチームと成績(勝点優先、次に得失点差)を比較して、そのうちの上位2チームも、ラストサバイバルゲームに生き残る。
大会2日目の24日、日本はプール戦の残り2試合を戦う。トーナメント戦は25日。