19日、エディー・ジョーンズ新ヘッドコーチ率いる日本代表メンバーに名を連ねたリコーPR長江有祐は、今回が初選出となる。身長171センチ、体重105キロと、トップリーグの選手にあってはやや小柄も、セレクションに大きく関わったとされる薫田真広アシスタントコーチは「日本人の特性を活かした低さ、バインドの堅さを意識したスクラムを組む」。昨年度まで自身が監督だった日本A代表から抜擢した。
正式発表に先立ち、所属先の山品博嗣監督から報せを受けた長江は21日、取材に応じ、「今でも実感はないんですけど、嬉しかった」と語った。以前は「キャップ(国同士の真剣勝負であるテストマッチ出場時に得られる称号)を1くらいは取りたい」と、代表入りへの興味は薄かったが、「今年、トップリーグでワールドカップ(2011年ニュージーランド大会)を戦った選手と試合をしているうちに、日本代表になりたいと強く思ってきた。今の僕だったらどれくらい通用するか、できることならやってみたい、と」。サイズについては「あんまりメリットがあるように感じたことはない。もっと身長があった方がよかったな、とも思う」ものの、今度の代表で求められるスクラムには自信を持つ。「低く組めばまず、嫌がられるんで。1、3番(左右のPR)を両方組めることをアピールしていきたいですね。後は、がむしゃらにやる」と話した。
チームは4月2日から静岡・つま恋、大阪で合宿を張り、28日、アジア五カ国対抗2012の初戦・カザフスタン代表戦(アルマティ)に臨む。
(文・向 風見也)