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ウエールズが4年ぶりに6カ国対抗全勝優勝 2015W杯へ大きな自信

2012.03.18

 ヨーロッパの強豪6カ国による対抗戦「シックスネーションズ」は17日、最終節の全3試合が行われ、フランスを16−9で降したウエールズが2008年以来のグランドスラム(全勝優勝)を達成した。現行大会となってからは4年ぶり3度目のトロフィー獲得である。
 昨年のワールドカップ準決勝で苦杯をなめさせられた因縁の相手、フランスを地元ミレニアムスタジアムに迎えたレッドドラゴン。前半10分にペナルティゴール(PG)を決められ先制を許したものの、21分に昨年末代表デビューしたばかりの21歳WTBアレックス・カスバートが逆転トライ。敵陣10メートル過ぎのブレイクダウンでLOアラン=ウィン・ジョーンズがターンオーバーに成功し、右サイドにいたカスバートが鋭いステップで狭いスペースを切り裂いた。その後、フランスにPGで迫られたものの、ウエールズは鉄壁の守りで一度もゴールラインを越させず、歓喜のノーサイドを迎えた。
 シェーン・ウィリアムズという希代の英雄が代表引退したものの、ウエールズはFW・BKとも20代前半の若手がたくましく育っており、3年半後のワールドカップで再び優勝争いを演じるのは間違いなさそうだ。
 接戦を落としたフランスは2勝1分2敗で4位。


 


 他会場では、前王者イングランドがアイルランドを30−9で破り、4勝1敗の2位に終わった。近日中にも正式な代表指揮官が発表される予定であり、今大会で暫定コーチを務めたスチュアート・ランカスター氏を、イングランド協会(RFU)がどう評価するかに注目はシフトしている。主将ブライアン・オドリスコルを故障で欠いたアイルランドは、2勝1分2敗で3位(得失点差でフランスより上位)。
 そして、約5カ月前にワールドカップで初めて8強入りを逃したスコットランドは、最終戦でイタリアに6−13で敗れ、1勝もできず5年ぶりの最下位となった。アズーリはジャック・ブリュネル新ヘッドコーチに初勝利をプレゼントし、今大会を5位で終えた。


 

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