ラグビーリパブリック

ラグビーのメッカとなる香港 世界から337チーム・4000選手集結へ

2012.03.13


2011 hong kong


昨年の香港セブンズ。震災復興への祈りも込め、日本代表には温かい声援が送られた
(撮影:長尾亜紀)


 


 


 毎年3月、香港はラグビーのメッカとなる。1976年の第1回大会以来、国際ラグビーカレンダーにおいてプレミアイベントとしての地位を築いた香港セブンズ。4万人収容のスタジアムを連日埋める大観衆はもちろん、世界中の選手たちにとっても香港は憧れの地だ。「キャセイパシフィック/HSBC 香港セブンズ」開幕を10日後に控え、現地では今週末から“ラグビーウィーク”がスタートするが、香港ラグビー協会は12日、今年は国内外から337チーム・4000人以上の選手たちが集まると発表した。


 


 ラグビーのお祭り。まずは17日にリゾート地リパルスベイで「5人制ビーチラグビー」が開幕。2日後には、世界各地のフレンチ・インターナショナルスクールからU11(11歳以下)の16チームが参加して、トーナメントと交流会が行われることになった。ユースによる7人制大会はほかにも充実しており、22日には地元香港の子どもたちのほか、日本やロシア、シンガポール、ドバイ、中国などから44チームが参加してワンデイトーナメントを開催する。21日には、ルワンダやラオスの楕円球愛好家も参加するラグビーフェスティバルのほか、10人制大会も行われる予定。香港の10人制大会には毎年ビッグネームが参戦するため盛り上がり、公式サイトによれば今年は、元日本代表主将の箕内拓郎(NTTドコモ)や、今季トップリーグトライ王のネマニ・ナドロ(NEC)、トヨタ自動車を退団したばかりのオレニ・アイイ、NECの主将ニリ・ラトゥ、元オールブラックスのミルズ・ムリアイナ(NTTドコモ)にジャスティン・マーシャルも出場するという。


 


 IRB(国際ラグビーボード)公認の女子7人制大会である「IRB ウィメンズ・セブンズチャレンジカップ」(23・24日)も注目度は高い。こちらには女子7人制日本代表が挑むことになっており、プレート決勝(5位決定戦)もしくはカップトーナメント(1〜4位)に進めば、満員が予想される男子7人制会場の香港スタジアムで行われることが決まった。
 そしてメインイベントは、男子7人制日本代表も出場する「香港セブンズ」。セブンズ・ワールドシリーズの第6ラウンドでもある同大会には24のナショナルチームが参加し、23日から25日まで、世界最高峰のセブンズマジックが期待される。


 


 ラグビーウィーク期間中は、元オールブラックスのジョン・カーワン(前日本代表ヘッドコーチ)やタナ・ウマンガ、元オーストラリア代表のデイヴィッド・キャンピージにジョージ・グレーガン(元サントリー)、チェスター・ウィリアムス(元南アフリカ代表)、ジェイソン・ロビンソン(元イングランド代表)、セルジュ・ベッツェン(元フランス代表)といった往年のスターも地元の人々と交流する予定で、香港はいつにもまして、華やかでにぎやかな一週間となりそうだ。


 

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