4日、埼玉・熊谷ラグビー場で日本選手権2回戦が予定され、大学選手権3連覇を果たした帝京大は今季ラグビートップリーグ3位で強力FW陣が長所の東芝と戦う。学生王者のクラブでFWリーダーを務めたHO白隆尚は、「勝負したい」と宣言した。
ボール保持者が倒れずに1対1の勝負を制す「スタンディング・ラグビー」という文化を持つ東芝。FW強化に注力した今季は、スクラムにも自信を持つ。例えば、相手とぶつかり合うなかでフロントローが元の低い前傾姿勢を保てなくなるとする。そこで大抵はバランスを崩し、相手の圧力を受けるのだが、東芝にはLO、FL、NO8の「押し」があり、仮にフロントローの劣勢があっても帳消しにされているのでは。白は、対戦相手のスクラムを概ねそう分析した。「他のチームが東芝さんのスクラムで(トライを)取られているのを見ると感じるんですけど、後ろ5人の押しが強い」と語った。
大学ラグビー界随一の安定度を誇る帝京大のスクラムを引っ張ってきた白。4日の対戦に向け「大学では、相手によって穴がある時があるけど、東芝さんは全員、強い。だからまずは教えてもらってきたことをしっかり出すことを意識したいです。1人でも崩れたら持っていかれる(押される)。一番いけないのは後手に回ることなので、まず先手を取る」と決意を語った。
(文・向 風見也)