優勝を決め、サントリーの佐治信忠社長と握手をするジョージ・スミス
(撮影:見明亨徳)
ラグビートップリーグ2011年度シーズンの表彰式が27日、東京国際フォーラムで行われ、サントリーのFLジョージ・スミスがMVPとなった。
ブレイクダウン(ボール争奪局面)での効果的な仕事が評価され、オーストラリア代表110キャップを保持。今季から来日し、相手の持つ球を奪い続けた。「何年かラグビーをやってきた経験を活かして、どのブレイクダウンで攻撃に行くかは見極めています。経験を活かし、あとは感覚で、行くところは行く、行かないところは行かない、と」。向こう側のサポートが遅れた瞬間など、ボールを狩るのに最適な時を常に見極めている。
式には、ベストフィフティーンの受賞のため呼ばれた。MVP受賞はその場で知らされたが、壇上でのスピーチの際も驚くそぶりを見せなかった。「自分の選手としての能力は信じているので、それほどびっくりしなかったのは確か」としながら、「でも、トップリーグには他にもいい選手がいます」。ライバルへの敬意を表した。
(文・向 風見也)