ラグビーリパブリック

サントリーが4季ぶり2度目のトップリーグ王者!

2012.02.26

 2011−2012ジャパンラグビートップリーグのプレーオフ決勝戦が26日、東京・秩父宮ラグビー場で行われ、5トライを奪ったサントリーサンゴリアスが47−28でパナソニックワイルドナイツを破り、4季ぶり2度目の優勝に輝いた。昨季決勝の再現となった最高峰の激突は、レギュラーシーズン1位のサントリーが接点で負けないようプレッシャーをかけ続け、パナソニックが後手に回ったことで勝敗は分かれた。サントリーの指揮官いわく、昨年までは速いテンポでしかアタックできなかったチームは進化し、フィジカルと経験も増して、状況に応じて柔軟にアタックを修正できる能力も備えていた。日本代表ヘッドコーチ就任のため今季限りでの勇退が決まっているエディー・ジョーンズ監督は、まず1冠目を獲得した。


 


 前半8分、CTBニコラスライアンのペナルティゴール(PG)でサントリーが先制した。序盤はサントリーが敵陣で優位にゲームを進め、15分にPG追加でリードを広げる。
 追うパナソニックは19分、相手陣内22メートルライン手前の密集からSH田中史朗が抜け出し、捕まって倒れながらも、タイミングよく走り込んできたCTBジャック・フーリーにポップアップパス、南ア代表のパワフルCTBは楽々と穴をこじ開け、逆転につながるトライが生まれた。
 その後、パナソニックがPG2本成功で6−13としたが、サントリーはその直後の32分、リスタートのキックオフに集中。見事にボールをキープすると、FL佐々木隆道が素早いピックアップからブレイクスルーに成功し、SHフーリー・デュプレアのトライを演出した。ゴール成功で同点となり、36分にはラインアウトからのモールドライブでFLジョージ・スミスがインゴールに飛び込んで逆転した。
 20−13と、サントリーがリードしてハーフタイムへ。


 


 後半に入り1本ずつPGを取りあい、迎えた60分、サントリーはまたしてもゴール前ラインアウトからFWがモールで押し、FLスミスがトライ。オーストラリア出身の世界的スターは4分後、今度は走りで見せ、ハットトリックを達成。残り15分で21点差がつき、勝負はほぼ決まった。
 前年度チャンピオンのパナソニックは、70分にCTBフーリーがインターセプトから80メートル独走トライ。試合終了間際にFLバツベイシオネもインゴールへ駆け意地を見せたが、19点差の完敗で今季トップリーグを終えた。


 


 プレーオフMVPは、サントリーのFLジョージ・スミス。「すばらしいチームでプレーできて最高の気分。3トライはすべてセットピースから。MVPは嬉しいが、チーム全体で成し得たこと。相手CTBフーリーに逆転につながるトライを奪われ、流れが変わりかけたが、サントリーの選手たちはガマンし続け、集中力を切らずに最後までやれたことが優勝につながった」と笑顔で喜びを語った。


 

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