スコットランドの強豪エディンバラは20日、世界的リーグでプレーした最初のオランダ人プロラグビー選手であるティム・フィサーと、2015年までの契約延長に合意したと発表した。来年も在籍することは決まっていたが、ヨーロッパを代表するWTBに成長したオレンジ国出身の24歳を引き抜かれまいと、チームの動きは速かった。
オランダのRCヒルフェルスムでプレーしていたフィサーは、10代後半でイングランドに渡り、ニューカッスル・ファルコンズのアカデミーで育成されたあと、2006年9月にプレミアシップデビューを果たしている。2009年にマグナーズリーグ(現ラボダイレクト・プロ12)のエディンバラへ移籍し、1季目でトライ王と最優秀新人賞を獲得。昨季は14トライの大会新記録でトップスコアラーとなり、今季もすでに10トライで3年連続の王座が見えてきた。
フィサーは当然、母国の代表入り資格を持つが、世界ランキング45位(2月20日現在)のオランダ代表入りは選択しないと見られており、今年6月に「3年間の継続居住資格」を満たすことから、スコットランド代表入りが濃厚、夏の南半球遠征でテストマッチデビューが予想される。
エディンバラは今季、ハイネケンカップ(欧州最強クラブ決定戦)で8季ぶりの準々決勝進出を決めており、初の栄冠獲得へ闘志は高まっている。