19日に東京・秩父宮ラグビー場で行われたトップリーグプレーオフ準決勝。サントリーに8−56と敗れたNECで先発した新人CTB田村優は、「ディフェンスでどんどん前に出ようとしていた」と語った。
今季同リーグ最多の512得点を奪ったサントリーと戦うにあたり、「相手の方が順位も上だし、あのアタックは待っていたら止められない」と考えていた。リスクを背負って「ギャンブル」に出た結果、大敗したのだと捉える。「パチンコで5万円入れて、それが全部負けた。そんな感じです」と、万人がわかるように端的な例を出した。もっとも点差が離れてからも、持ち前の果敢な仕掛けを繰り返した。「どんな点差になっても強くあり続けたいと思ってたんで」。有力候補に挙げられる最優秀新人賞については、「僕じゃないと思いますよ」と話した。
(文・向 風見也)