南半球の最強クラブチームを決める「スーパーラグビー 2012」がいよいよ今週金曜日に開幕する。8月4日の決勝まで長丁場を戦う15チーム(南アフリカ、ニュージーランド、オーストラリアの各5チーム)は最終準備に入っているが、スター選手の故障離脱がまた明らかになった。
2年ぶり4度目の優勝を狙うブルズは19日、主力FLデヴァール・ポトヒエッターが腕を痛めたため手術を受け、復帰まで約2カ月を要すると発表した。LOマットフィールド(引退)、LOボタ(仏トゥーロン移籍)、LO/FLロッソウ、SHデュプレア(ともにサントリー移籍)、PRスティアンカンプ(仏トゥールーズ移籍)というふうに、世界的トッププレーヤーをブルズはすでに失っており、南アフリカ代表6キャップのポトヒエッターが離脱したことでますます台所事情は苦しくなった。
また同日、シドニーに本拠地を置くワラタスは、オーストラリア代表WTBドリュー・ミッチェルが右足首の故障で少なくとも最初の4ラウンドには出場できないことを明らかにした。一部では、復帰は4月末までずれ込むとの情報も。昨季5位からの巻き返しを図るワラタスでは、同国屈指の快足WTBラッシー・ターナーが太もも裏の筋肉断裂で今大会出場は絶望視されており、プレーオフ進出への道のりは険しそうだ。
そのほかのスター選手では、2011年ワールドカップで栄冠を掲げたオールブラックス主将のリッチー・マコウ(クルセーダーズ)は、4月復帰が濃厚。マコウはワールドカップの激闘で古傷残る右足を悪化させ、オフに手術を受けていた。チームメイトの司令塔ダン・カーターもまた、左足付け根の内転筋断裂でワールドカップを途中離脱して以来、懸命にリハビリを続けており、グラウンドに帰ってくるのは早くても3月下旬以降と予想される。
そして、昨季王者レッズの司令塔であるクウェイド・クーパー(オーストラリア代表)は、ワールドカップ3位決定戦で負傷した右膝は軽く走れるまでに回復しており、4月中の復帰が期待される。